末広帖 画像掲示板


松山高女および松山南高校同窓会関東支部の専用掲示板「末広帖」です。関係者以外の投稿はご遠慮ください。

71216
● スレッド(返信画面)
蟹瀬誠一著『男の「定年後」を死ぬまで幸せに生きる方法』について - 岡田 次昭
2024/05/04 (Sat) 08:04:20
令和6年4月28日(日)、私は、高津図書館から蟹瀬誠一著『男の「定年後」を死ぬまで幸せに生きる方法』を借りてきました。
副題は、「7つの選択と4つの行動習慣」です。
この書物は、2018年6月26日、WAVE出版から第一刷が発行されました。
191頁の中に沢山の有益な随筆が収められています。
今回は、その内、「医者や病院には必要以上に近づかない」について纏めました。
蟹瀬誠一さんは、1950年2月8日、 石川県河北郡津幡町にて生まれました。
彼は、埼玉県立浦和西高等学校を卒業後、日本大学文理学部体育学科中退しました。
そして、上智大学文学部新聞学科を卒業しています。
彼は、1974年にAP通信社記者になりました。
その後、フランスAFP通信社を経て、1988年TIME紙東京特派員になりました。
その後、フリージャーナリストとして独立しました。
彼は、主にTBSやテレビ朝日でのキャスターを歴任しました。
それに、2003年3月31日から2006年3月31日まで『蟹瀬誠一 ネクスト!』(文化放送)のパーソナリティーを務めました。
2002年から明治大学文学部で教鞭を執り、2008年に新設された国際日本学部の学部長に就任しています。
2013年度から学部長の座を退き専任教授を務めました。
明治大学で教鞭を執る前はハワイに拠点を置く通信制のランバート大学客員教授を務め、2000年に同大学から名誉博士号を授与されました。
ランバート大学はカリフォルニア州に拠点を置くオンライン通信制のアナハイム大学に吸収され廃校になりましたが、そのアナハイム大学のエグゼクティブ・アドバイザリー・ボードを歴任しています。

主な著書は、次の通りです。

デキる人の手帳術 決定版(三笠書房)
「1日15分」が一生を変える!(三笠書房)
もっと早く受けてみたかった「国際政治の授業」(PHP研究所)
日本人だけが知らなかった英語上達法 (中経の文庫)
男の「定年後」を死ぬまで幸せに生きる方法 (WAVE出版)

「医師や病院には必要以上に近づかないことが長生きの秘訣なのだ。」という言葉を私は気に入りました。
健康寿命を延ばすために、高齢者はそれなりに努力していると思います。
私の場合は、4ヶ月毎に、眼科・内科へ行き定期検査を受けています。
歯科の場合は半年毎に、5週も検査を受けています。
医者に一切行かないというのは、高齢者にとっては危険と私は思います。



「医者や病院には必要以上に近づかない」(全文)

高齢になればなるほど病院通いが多くなる。
目が疲れる、膝が痛い、腰が痛い、血圧が高い、血糖値が高い、目眩がする、夜眠れない、夜のお勤めが辛いなどなど理由は様々だが、それが当たり前だと思っているとしたら、ただちに考え直した方がいい。
医者の仕事は病気を見つけることだからだ。
見つからなければでっち上げる。
あなたの肺にまったく異常がなくても、「陰のようなものが少し見えますから、念のため検査しておきましよう」といった具合だ。
古いポンコツの中古車と同じで、高齢者のあなたには常に点検・修理が必要だと思わせれば大成功なのだ。
経営的には、患者が病気のままできるだけ長く生き続けてくれることが、一番都合がいい。
もちろん、医者がみんなそんな腹黒い悪党だというつもりは毛頭ない。
誠心誠意、患者さんの健康を気遣ってくれる医者もたくさん知っている。
僕自身も主治医に定期的に診てもらっていたお蔭で、癌が早期に発見されて命拾いした一人だ。
僕の場合は胃癌だったが、膵臓癌は「サイレント・キラー」と呼ばれていて、腰や背中の痛みの症状が出た頃にはすでに転移していて手遅れの場合が多いという。
しかし、だからといってあまりにも頻繁に検査を繰り返し「特別診療」と称して高額な検査料を請求したり、これでもかと山ほど薬を処方したりする医者には気をつけたほうがいい。
花粉症などはいい例だ。
毎年春から秋にかけて起こり、くしゃみや鼻水、涙などとまらず辛い。
僕も経験がある。
長年苦しんだ同世代の友人はある年、思い切って医者から処方された薬を止めた。
その代わりに柑橘系の果汁を小さなショットグラスに毎日一杯ずつ飲み始めた。
するとなんとびっくり、症状が劇的に改善した。
それ以来、花粉症の季節でも医者いらずで快適にゴルフを楽しんでいる。
僕の場合はヨーグルトとバナナを毎朝食べ続けていたら、鼻が詰まって寝るのも苦しかった花粉症の症状がいつの間にか消えてしまった。
友達にそれを話したら、間髪入れずに「蟹瀬、それは加齢のせいだ。高齢になると免疫反応は弱くなるからな」と笑われた。僕はまだ68歳です!
高齢者になると誰しも自分の健康が気になるのは仕方のないことだ。
老化しているのだから。だが、だからといって頻繁に病院に足を運び、気がつけば待合室が似た者同士の社交場になってしまうのは、誰が見ても健康的ではない。
「〇〇さん、最近病院にこないね。具合でも悪いのかしら」なんていう定番の冗談があるくらいだ。そんなことをしていたら、身体だけでなく心も老化する。
医師や病院には必要以上に近づかないことが長生きの秘訣なのだ。
僕の知り合いに、ある有名企業の社長・会長職を務めて引退し、80歳を超えても凜としてダンディな方がいる。
定期健診にいくたびにいっぱい薬をもらって帰ってくるが、そのままゴミ箱に捨てているそうだ。
「この歳になって、食べたいものも食べられず、薬漬けになるのはごめんだ」と、真似をしろとはいわないが、そんな生き方もある。
彼の健康法は毎週1回のテニスだ。
お相手は美人テニスコーチ! そりゃあ、薬より元気になるわけだ。
(了)
● 投稿入力フォーム